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テレビをつけたらfoxチャンネルでちょうどやっていた作品。映画館での上映とかではなくてどうやらテレビ用だったらしい。
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ひとことであらすじをまとめると、「女性」と「妊娠」をテーマにした3つの短編からなるオムニバス映画。妊娠にまつわる普遍的な問題はもちろん1950年代、70年代、90年代とそれぞれの時代ならではの悩みが描かれている。なんと、「ゴースト・ニューヨークの幻」のデミ・ムーアが出てます。

中絶
まずびっくりしたのは1950年代のアメリカでは堕胎することが法律違反だった、ということ。
「どんなに小さくても命は命なのだから、中絶することは殺人だ。」という意見も正しいと思う。でも産むことが最悪の結果をもたらすことだってある。第一、「産めない状況」っていうのもたくさんある。
全ての子供が望まれて産まれてくるわけではない。って言ってしまうととても悲しいけど、そういう状況がないわけじゃない。
中絶絶対反対派のあなた、レイプされて子供が出来てしまった女の子に「産め」って言える??
よくよく考えてみれば、産むにしろ、おろすにしろリスクがあるのは母親だけ。何のリスクも背負わない男に女の決定に対してぐだぐだ言う資格はない。
第一、もし男も妊娠出来るんだったら「中絶は違法」なんてアホな法律は出来なかったはず。

過激派
中絶がいいとか悪いとかそういった議論に終わりはない。どっちが正しいということでもないから。でもこの話で怖かったのは「自分の意見を押し付ける」ということ。
ある宗教では中絶はタブー。最後の話では中絶するための病院?が出てくるんだけど、その周りにはいつも中絶反対派の人達がいて、病院を訪れる人にからんでくる。警察は彼らを捕まえることは出来ない。なぜならその運動も彼らの「権利」だから。
でも思ったんだけど自分の意見を相手に押し付けてしまった時点で、その人の「思想の自由」みたいなものも奪ってしまうんじゃないかと。もちろん自分の意見を持つことは素晴らしい。でもそれを他の人に強要するのは間違いだと思う。

最後のエピソードの
「私が間違いをおかしても、親友はゆるしてくれる?」
みたいなセリフが印象的だった。
もしかしたらそれは間違いかもしれないけど、それでも選択肢として残されているべきだ。

かなりの衝撃をくらった映画。技術とかそういったものではなくて、道徳的に。うちはこれを保健の授業で使うことをおススメします。日本とアメリカじゃ考え方も歴史も違うと思うけど、色んな意見を聞くのもいいと思う。
星はつけられません。

If these walls could talk (1996) USA 95min
Directed by Cher & Nancy Savoca
Written by Pamela Wallace, Earl W. Wallace, Nancy Savoca & so on...

(from segment 1952)
Demi Moore
Shirley Knight
Catherine Keener
Jason London

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